デジタルなつながりを革新する: ロブロックスの年齢に応じたコミュニケーションのビジョン

信頼できるつながり、年齢推定、プライバシーツール、保護者向けインサイト機能で安全とマナー向上のビジョン実現へ

安全は、Roblox(ロブロックス)のすべての活動の根幹にあるものです。  当社の目標は、オンラインゲームにおける安全性とマナーの分野で世界をリードしていくことです。 過去約20年間に渡って、「楽しい気持ちと思いやりで毎日、10億人をつなぐ」というミッションを支える精度の高い安全システムを構築してきました。

あらゆる年齢層のプレイヤーが心から夢中になれ、人の才能を育むようなバーチャル空間を提供しながら、ユーザー同士のつながりや交流のあり方を常に革新し続けるよう努めています。 当社の安全プラットフォームの拡大という本日の発表は、その取り組みにおける重要な一歩です。

これには、以下が含まれます。

  • 信頼できるつながり: 13歳以上のユーザーが知り合いや信頼できる人とより自由につながり、チャットできるようにし、人との前向きなつながりを育みます。 また、ティーンユーザー(13歳から17歳)と18歳以上のユーザー間のコミュニケーションでの新しい基準も導入します。

  • 年齢推定: 当社は、ユーザーの年齢をチェックする年齢推定技術に投資しています。  起動時に年齢推定を使用すると「信頼できるつながり」の利用が可能になります。

  • プライバシーツール: お子様の健全性を推進するため、ロブロックスユーザーが使用できる通知設定やスクリーン時間、プライバシーを管理する方法が増えました。 この機能は全ユーザーが利用できますが、ティーンユーザーのために設計されたものです。

  • ティーンユーザーの保護者向けインサイト: ティーンユーザーのロブロックス利用状況を可視化できるようにする新機能。これには、課金通知、つながり(お子様がつながっている相手)、信頼できるつながりに関する情報、スクリーン時間の統計が含まれます。 これは、13歳未満のお子様向けの既存の保護者コントロール機能を補うものです。

新機能「信頼できるつながり」

ロブロックスのユーザーは、ロブロックスのバーチャル空間内で出会ったプレイヤーだけでなく、現実世界で実際に知っている人とつながっています。 こうした人間関係をより正確にプラットフォームに反映させるため、「友達」を「つながり」に改めました。 これを土台として、13歳以上の対象ユーザー向けには「信頼できるつながり」機能を導入します。 年齢推定を完了すると「信頼できるつながり」を利用できるようになります。「信頼できるつながり」としてつながっているユーザーは、チャットや音声でより自由にコミュニケーションを取ることができます。 「信頼できるつながり」を利用して、さらに自由度の高いオープンなチャットを可能にすることで、ティーンユーザーがプラットフォームの外に交流の場を移し、より高いリスクにさらされる要因を減らすことができます。

「信頼できるつながり」の主な利点

  • オープンなコミュニケーション: 13歳以上のユーザーが「信頼できるつながり」としてお互いを登録すると、よりオープンで魅力的なやり取りが実現します。 これには、 パーティボイスと伏字処理フィルタなしのテキストチャット が含まれ、さらに自由なゲーム内でのやり取りや待ち合わせができるようになりました。

  • 知り合いや信頼できる人とつながる: 年齢を確認(チェック)した13歳〜17歳のユーザーは、お互いを「信頼できるつながり」として登録できます。 さらに、ティーンユーザー(13〜17歳)は、QRコードのスキャンまたは連絡先インポート機能 を使用して、実際に知り合いの18歳以上のユーザーを「信頼できるつながり」として追加できます。 プラットフォーム上で出会ったユーザー間に年齢差がある場合、追加の安全対策になっています。

  • 積極的な監視: コミュニケーションの自由度を上げても、「信頼できるつながり」での会話を含む、ロブロックス上のすべての会話は、グルーミング(わいせつ目的の児童の手なづけ行為)などの重大な危害の兆候を検知するために、引き続き積極的に監視されます。これにより、一層安全で前向きなユーザー体験の提供を目指します。

他の多数のプラットフォームとは異なり、13歳未満のユーザーは、「信頼できるつながり」にアクセスできません。 当社は不適切なコンテンツをフィルタ処理し、すべての通信内容を監視しながら、個人情報の共有をブロックし続けます。 さらに、ロブロックスでは年齢に関係なく、チャット経由での写真やビデオの共有に対応していません。

年齢推定による信頼できるつながり:年齢に応じた通信機能で安全とマナーの基準を作る

伏字フィルタ処理なしのチャット機能は、年齢を確認したユーザーにのみ提供されるべきだと考えています。 コンプライアンス遵守のためだけでなく、誰にとっても魅力的で適切なデジタル空間を作ることが大切だからです。

このビジョンを実現するため、ユーザーの発達段階に応じた適切なユーザー体験を提供し、危害を加える可能性のある人物からコミュニティを守るため、当社は年齢推定技術への投資を行なっています。

「信頼できるつながり」を利用するには、年齢推定を完了することが条件です。 今後は、ユーザーが年齢に応じた機能やコンテンツにアクセスできるようにするため、年齢推定機能をプラットフォーム全体で使用することを検討しています。 ユーザーには、いつも選択肢が与えられています。年齢推定は、オプション機能です。 13歳以上の方は、今でも本人確認書類の認証(本人確認)を使用できます。将来的には、認証済みの保護者による同意も利用できるようにします。 私たちは、これがオンライン上の安全対策おける大きな前進であり、他のプラットフォームがそれに続くことを願っています。

機能の仕組み

  • 「信頼できるつながり」の利用を希望する13歳以上のユーザーは、ビデオで自撮りするよう求められます。年齢を推定するために大規模で多様なデータを利用して分析が行われます。 すべての生体認証データは安全に処理されます。

  • 「信頼できるつながり」と、その他の13歳以上のユーザー向け限定のチャット機能にアクセスするには、ユーザーは年齢推定で13歳以上の判定を受ける必要があります。

  • 18歳以上のユーザーと13歳以上のユーザー間のフィルタなしの通信は、QRコードまたはスマホの連絡先リストを通じて確認できる、過去の通信履歴や現実世界での人間関係がない限り、ブロックされます。 今後、年齢チェック済みのティーンユーザーがロブロックス上でつながる別の方法も提供していきます。

  • 推定システムがユーザーを実際に13歳未満と判断した場合、ユーザーの年齢を13歳未満に自動的に修正し、年齢に不相応な機能にアクセスできないようにします。

  • システムが自信を持ってユーザーの年齢を推定できない場合、ユーザーの年齢は未確認のままになり、ユーザーは「信頼できるつながり」を利用できなくなります。 13歳以上のユーザーが年齢推定をクリアできない場合、本人確認書類の認証(本人確認)で年齢確認できます。将来的には、認証済みの保護者による同意も利用できるようになります。

「信頼できるつながり」と年齢推定機能によって、13歳以上のユーザーにとって、知り合いや信頼できる人とより自由で柔軟なコミュニケーションが可能になります。さらに、面識のない人とのやり取りではユーザーを保護します。

前向きなデジタル習慣を身につける: ティーンユーザーとオンライン健全性

10代の子どもたちは、自発的に行動し、自由になりたいという願いを持ってオンラインの世界をナビゲートする冒険家です。 ロブロックスでは、安全と健全性を重要視することで自立心の尊重とのバランスをとるべきだと考えています。 本日は、特にティーンユーザーが自信を持ってデジタルライフに対応できるように設計された、誰でも利用できる一連の新しいツールをご紹介します。

当社の取り組みは、ロブロックスのティーン・カウンシル、当社の信頼・安全諮問委員会、ボストン小児病院のデジタル・ウェルネス・ラボとFamily Online Safety Instituteなどの重要なパートナーによって形作られます。

スクリーン時間を管理したり、マナーモードで通知を消音することで集中力を高めたり、安心できて気の合う相手だけがオンライン状況を閲覧できるようにする、新しいプライバシーと健全性を高める追加機能は、ティーンユーザーの「健全な境界線」づくりに役立ちます。

今回の発表内容

  • オンライン状況コントロール: ユーザーは、オンライン状況を見せる相手を「つながり」(つながっている人)、「フォロワー」、「なし」、ロブロックス上の「全員」から選択できます。

  • マナーモード: ユーザーは、特定の時間帯を選択し、集中時や睡眠中などに特定のプッシュ通知を一時的に消音できるようになりました。

  • スクリーン時間の確認とコントロール: ティーンユーザーは、自分がロブロックスに使っている時間や、どこで最も時間を過ごしているかを見ることができます。 ティーンユーザーは、ロブロックスに使う1日の合計時間に上限を設定できる、新しいコントロール機能を使用できるようになりました。

ティーンユーザーが保護者に支えられながら、ロブロックスに組み込まれた安全システムによるサポートを活用し、デジタルライフに自律的に対応できるようにすることが大切だと考えています。

ティーンユーザーの保護者向けの新しい監視機能

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当社は、常にツールの向上に取り組んでいます。昨年は、13歳以下のユーザーの保護者と対象とした 保護者 コントロール機能をリニューアルしました。 今回は、この取り組みを世界中のティーンユーザーの保護者を対象にし、透明性の向上を支援する一連のツールを提供しています。 現在、子供を持つ親はかつてないほど多忙なスケジュールに追われ、複雑なデジタルライフに対応していかなければなりません。 お子様の使用状況が一目で分かるように設計されたこの新機能は、保護者の方がティーンユーザーの進化し続けるロブロックスの世界をより深く、より確実に理解できるようになっています。 これは、どの家族にとっても、できる限り安全でマナーのあるオンラインプラットフォームにする、という当社の継続的な取り組みを示すものです。

保護者は、ティーンユーザーの許可があれば、お子様のアカウントと紐づけされたロブロックスアカウントを設定し、次のような情報を閲覧できます。

  • 「信頼できるつながり」と「つながり」についての情報:保護者は、「つながり」と「信頼できるつながり」になって、お子様がつながっている相手を閲覧できます。

  • スクリーン時間についての情報: お子様がロブロックスで費やす時間と、どのバーチャル空間をプレイしてるかを表示できます。

  • 課金通知: 保護者は、お子様がロブロックス上で購入を行った時の通知や、高額課金アラートの受信を選択できるようになりました。

本日の発表は、AIによる高度な機械学習、内容審査、包括的な保護者コントロール機能に投資しながら、当社の既存の安全システムをさらに充実させていく上での重要な一歩となります。 当社の現在の安全システムを土台に作られた、年齢推定を使用した「信頼できるつながり」、新しいプライバシー機能、ティーンユーザーを持つ保護者向けインサイトにより、年齢に配慮したコミュニケーションを実現し、デジタル上の安全性とマナーの基準を業界トップクラスの水準に作り変えていきます。

1. 機能提供・運営: Persona